施術に来られた方々に食事のことをお聞きすると、
「バランス良く食べるようにしています」・「好き嫌い無く、何でも食べます」という方が多く、
『内容は?』とお聞きしますと、
「ご飯を少々・肉・魚・野菜・ヨーグルト(乳製品)など、何でも食べます」
中には「1日30品目を心がけています」という方もおられます。
書店に行くと「○○健康法」「○○で健康になる」という書物がたくさん並んでおり、
「食生活に関心を持つ人が増えたんだなぁ」と感じます。
「こころ」・マインドの項目の重複になりますが、我々が生きていくためには、たくさんの栄養と酸素が必要です。
酸素は肺で吸収・二酸化炭素と交換され、栄養は食事から胃や腸などの消化器官で分解・吸収され,
血液に取り込まれます。
そして、血管によって身体の隅々の細胞に運ばれ、絶え間なく新陳代謝が繰り返され、
免疫細胞もしっかり活動をすることができます。
常に充分な栄養と新鮮な酸素が、血液によって供給されている状態が必要であることから、
『自然治癒力の原点は血液である』ともいえます。
我々の食卓には様々な料理が並び、ファストフード・世界各国の料理がいつでも食べることができるなど、
食の欧米化と共に、日本の食生活は大変豊かになりました。
しかし、食の欧米化は「脂質(肉類中心)・糖質」の多い食事となり、調理法(フライパン料理・揚げる・炒める)も変化し、
最近では、このような食生活が様々な現代病・生活習慣病・『ドロドロ血液』の原因といわれるようになりました。
『ドロドロ血液』は、循環も悪く・血管の詰まり、生活習慣病の原因として、我々も大変気になる点です。
そこで、「○○健康法」「○○で健康になる」といった、書物・情報や番組が毎日のように登場します。
では、『きれいで・サラサラした血液づくり』には、どんな食生活が良いのでしょうか?
『バランスのとれた食生活』とは、いったいどんな食生活なのでしょうか?
食物には、私たちが生きていくために必要な成分があり、『炭水化物(糖質)』・『脂質(脂肪)』・『タンパク質』は
3大栄養素といい、体内でのエネルギー(燃料)や、身体の材料になります。
しかし、その栄養を「燃料・材料」として、身体に取り入れるためには『ビタミン』・『ミネラル』が必要で、
その『ビタミン』・『ミネラル』が不足すると、せっかくの栄養が充分に活用できなくなる上、
利用されない分は脂肪となり蓄積します。
※『ビタミン』・『ミネラル』は「生命を守る不可欠の鎖」と呼ばれる大変重要な必須栄養素です。
そんな大事な栄養素ですが、「現代人は、『ビタミン』・『ミネラル』が不足している」ということは誰もが感じています。
ではなぜ、『ビタミン』・『ミネラル』が不足するのでしょう?
我々の食事は、白米・白パン・ラーメン・スパゲッティ(小麦加工食品)など、工場で加工された精製食品がほとんどです。
また、精白糖・塩も、同じように加工・精白されたもものを使用しています。
玄米・小麦を精白・精製すると、「表皮・胚芽」の部分が捨てられますが、
この「表皮・胚芽」にこそ『ビタミン』・『ミネラル』・『食物繊維』までが多く含まれています。
※加工工場で作られる精製食品を多く口にするようになったことが、『ビタミン』・『ミネラル』不足の原因といえます。
最近流行の、「低インシュリンダイエット」・「ローカーボダイエット」・「にがり」なども、
この『ミネラル』の考え方が原点といえます。
よく、「どれどれの栄養素が多いので、この食品を食べましょう」とマスコミでも取り上げられますが、
体内での栄養素はとてつもなく複雑に絡み合っているため、「栄養のバランス」と一言でいっても、
言葉でいうほど単純では無く、実際には解明されていない部分も多くあるのが現実です。
まず、「栄養のバランス」考えるのであれば、「主食となる穀物を未精製の穀物類に変えること」だといえます
「生命を守る不可欠の鎖」と呼ばれる大変重要な必須栄養素・『ビタミン』・『ミネラル』と『食物繊維』不足の解消となり、
栄養の吸収の原点を改善できるからです。
1つの食品・栄養の善し悪しを語るより、「食の習慣・食生活全体」を考えることが重要なポイントでは無いでしょうか?
戦後、「日本食はタンパク質が少ない」といわれ、タンパク質の多い肉食が良く食べられようになり、
食の欧米化に伴いフライパンでの調理法が主となり油の使用量が増えました。
また、デザート・サラダ類も乳製品(バター・マーガリン)・マヨネーズなど油脂類の摂取量を多くさせ、
「脂質・糖質」の多い食生活へと変化しました。
我々は長い間、米や雑穀・イモ類を主食に、野菜・海藻・魚介類という食生活を続けてきました。
日本の気候は稲作に向き、野菜も良く育ち、海に囲まれ魚介類も豊富であったため、
ご飯(米や雑穀)を主食・副食に季節の野菜・豆類・海藻・魚介類という食生活ができあがりました。
かつて、「日本の伝統食」といわれる食事を食していたの時代には、
肥満や生活習慣病などで悩む人は、ほとんどいませんでした。
『土産土法』という言葉があります。
「その土地で採れたものを、その土地に伝わる調理法で料理するのが一番理にかなっている」という考えです。
『食生活・食習慣』を考える上でのヒントが、ここにあるように思います。
最近では以下のような、食事の新しい提案が出されています。
◆食事全体を「10」と考え半分の「5」を主食・残りの「5」を副食と考えます。
◇主食
「5」・・・ご飯(未精製の穀類 ; 玄米・胚芽米・雑穀など)
◇副食の配分を「1・1・3」とします。
「1」・・・動物性食品
「1」・・・豆類・種子類
「3」・・・野菜・海藻・イモ類
◆ご飯をきっちり食べる(未精製のご飯・玄米・分つき米)
◆発酵食品を常に食べる(みそ汁・漬け物・納豆)
◆旬のものを食べる(季節の野菜を中心に)
◆地場のものを食べる (できるだけ、自分の住んでいる土地で採れたもの)
◆動物性食品は魚介類を中心に
◆センイ質(食物繊維)が充分に含まれているものを
ご飯・みそ汁・漬け物など、日本のすばらしい伝統食に、『きれいで・サラサラした血液づくり』の原点があります。
施術に来られた方・男女を問わず、「1日のご飯の量は、1杯か2杯」という方がほとんどです。
「ご飯は太る」・「食事の量は少ないのに、太るんです」と言う方が多くいます。
パンは砂糖やマーガリン・バターなど、油脂類が含まれ、おかずはベーコン・目玉焼きなど油を使い、
サラダにはドレッシングやマヨネーズ、パンには当然マーガリン・ジャムを塗り、果物にも糖分(果糖)多く含まれており、
結果「糖質・脂質」が多い食事なり、カロリーの高い食事内容になっています。
パスタ類は、精白した小麦粉で作られているため『ビタミン』・『ミネラル』の不足を招き、
炭水化物成分はエネルギーとして消費されず、脂肪となって蓄積されます。(パスタにかけるソース類にも要注意!)
また、食べる量を減らせば次の食事までにお腹がすき、間食・お菓子やジュースを食べることになり、
かえって太る要因となります。
しっかりご飯を(1食で3杯・4杯)食べていた時代では、満腹感もあり・間食もあまりせず、
肥満で悩む人もほとんどいませんでした。
(※欧米で『日本食はダイエット食!』として、もてはやされています。)
ご飯より、おかずの方を注意すべきなのです。
太ることの原因には、生活のリズム・食べ物の質・調理方法・食べ方(早食い)・運動・ストレス(ストレス太り)など、
多くの要因が関係しています。
最近話題の『腸内細菌』は、発酵食品がキーワードで、ヨーグルトが代表的ですが、
外部から直接菌を摂取するのではなく、元々、自分の腸内の細菌(善玉菌)を増やしてあげることが大事です。
これも、日本の伝統食『味噌・醤油・納豆・漬け物(ぬかづけ)』などが、理想的な発酵食品であり、
腸内細菌(善玉菌)の餌として、また『善玉菌』が増えやすい腸内環境を作り出す食品なのです。
その他、穀物類も『善玉菌』の重要な餌で、このことからも日本食が実に優れた食文化であると理解できます。
日本には欧米の食生活には無い、すばらしい食品がいっぱいあります。
食事の新しい提案を参考に、食生活・生活習慣全体までを考え直してみてはいかがでしょうか?
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